株式会社 RKコンサルティング
Registered Kindness Management Consulting Corporation


【私の主張:2024年】2024年1月〜2024年12月

【2024年2月17日】
・2月15日に関東地方で春一番が吹いた。2023年は3月1日だったので昨年より14日早くなった。「関東の春一番」の条件は、期間は立春から春分までの間、風速は南寄り(東南東〜西南西)の風で東京で8m/s以上、気温は昇温した場合、気圧配置は日本海に低気圧などとなっている。東海では風速が名古屋・岐阜・静岡のいずれかで8m/s以上あるいは津で10m/s以上となっており地域で微妙に条件が違っているが共通の条件は立春から春分の間と南よりの風(東南東〜西南西)となっている。

・「春一番」の言葉の由来は、1859年2月13日に強風によって長崎県壱岐郡郷ノ浦町の漁師が出漁中に転覆し多くの犠牲者を出した事故があった。このため、「春一番」は春の訪れを感じさせてくれる響きではあるものの、急発達する低気圧をお知らせする防災上非常に重要な表現として言い伝えられている。当時、漁師の間で「春一」と呼ばれていたが「春一番」と呼ぶようになったといわれている。

・この時期の防災上の注意点として、「強風」・「乾燥」・「なだれ」が特に指摘されている。「強風」は日本列島の広い範囲で南よりの風が強まり瞬間的には25m/sを超えるような暴風が吹くため注意が必要となる。「乾燥」はフェーン現象によって空気の乾燥が進み火災のリスクが高まる。「なだれ」は低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むことで気温が上がり多雪地では表層の雪がとけてなだれの発生するリスクが高まる。今年は年初から地震等の災害が発生しているため防災には特に注意して過ごしたい。


【2024年1月24日】
・新型コロナが5類に移行して初めての年末年始となった。年末年始(2023年12月23日〜2024年1月3日)は国内・海外旅行も回復し海外旅行者は58万人と前年比2倍以上となり国内旅行者は2,800万人で国内旅行費は過去最高となる模様である。江戸時代には商家に勤める奉公人たちが正月(旧暦1/15)・盆(旧暦7/15)に休暇をもらって家に帰る休日(藪入り)があった。藪入りの日には主人が奉公人たちに着物・履物・小遣い・手土産などを与えて実家へと送り出した。江戸時代の奉公人は10歳前後から商家に住み込みで働くが休日は年2回の藪入りだけであった。この藪入りが現在の正月休み・盆休みとなり帰省や旅行の行事として受け継がれている。

・この「藪入り」を題材とした人情噺の古典落語がある。噺の概要は3年前に商家へ奉公に出した熊さんの息子の亀吉が始めての藪入りで帰ってくる時のやり取りとなる。前の晩は熊さんは嬉しくってなかなか寝つけない。亀吉が帰ってきたら温っかいご飯・納豆・・を食べさせ、湯に行ってから赤坂・梅島・・に連れて行くとの張り切りようだ。なかなか亀吉が現れずいらいらしている所へ亀吉が帰ってきた。すると亀吉が「めっきりお寒くなりまして、お父っさんもお母っさんもお変わりもございませんで・・」と、一人前のあいさつを始める。嬉しくて熊さんは口も聞けず、涙があふれて亀吉の顔も見えない有様だ。

・亀吉から土産などを受け取った後、熊さんは亀吉を湯に行かせる。その間に女房が亀吉の紙入れの中を見てしまい大金(15円)にびっくり。熊さんは小遣いだろうと言っていたが、女房に多過ぎると言われ、「亀吉のやつ、家に入ってきた時から目つきが悪かった。野郎、やりやがったな」と一気に豹変する。亀吉が帰って来るなり、「そこに座れ、あの金はどうしたんだ。白状しろ」。亀吉が言うには、あの金は病が流行った時、「懸賞付きのねずみ捕り」で当たった15円で、今日までお店で預ってもらっていた金だという。これを聞いて女房が謝る。熊さん 「へ〜え、ねずみの懸賞で当ったのか、うまくやったな。主人、大事にしなよ、チュウ(忠)のおかげだから」というオチになっている。何ごとも早合点は禁物である。







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