株式会社 RKコンサルティング
Registered Kindness Management Consulting Corporation


  【VE概論】
【2010年5月】
 1、VEという技法・考え方
 VEは直訳すると「価値工学」であるが、「商品やサービスなどの価値を向上させる技術」である。
 VEは、製品やサービスなどの最低のライフサイクル・コスト(開発から調達・製造・販売・使用・保守・廃棄まで)を追求し、必要な機能を確実に果たすものを生み出す。また、VEは機能とコストの関係から価値を追求する。製品やサービスなど我々が生み出すすべてのものがVEの対象となる。VEにおける問題解決には、機能的研究法を活用し、活動は組織的努力によって達成される。

 2、VE5原則
 VE5原則は、VE活動の行動指針といえる。第1原則の「使用者優先の原則」は、お客様(使用者)の立場になってものを生み出す考え方である。第2原則の「機能本位の原則」は、機能を思考の原点とし、第3原則の「創造による変更の原則」は、より良いものや方法を創造して改善することである。第4原則の「チーム・デザインの原則」は、各分野の優れた技術を結集して改善を進め、第5原則の「価値向上の原則」は、機能とコストの関係で価値を向上させる考え方である。

 3、VE実践活動の流れ
 VE実践活動の流れは、計画段階で「対象テーマの選定」・「目標の設定」・「チームの編成」・「日程と工数の計画」などを行う。実施段階では、後述する「VE実施手順」に従って、機能定義(機能を抽出し整理する)・機能評価(機能の価値を分析する)・代替案作成(改善案を創造し評価する)を行い、VE提案書を作成する。提案が承認されたあとVEを実施するが、フォローアップとして実施の促進や目標達成の確認を行う。

 4、VE実施手順
 VE活動の展開には、右図のようなVE実施手順がある。このステップにしたがって問題解決を手順よく進めることによって、、問題の焦点がおのずと明確になるだけでなく、VEを実施する当事者にとっても高い動機が得られ、もれのないかつ密度の高い創造ができ価値ある代替案を提示することが可能となる。このVE実施手順は効果的な問題解決への加工工程であるといえる。したがって、どのステップも省略することなく、着実に実施するように心掛けることが大切である。また、実施手順を平易な「問いかけ形式」で表現した一連の質問(それは何か、その働きは何か、そのコストはいくらかなど)をVE質問という。この質問をなげかけ着実に回答していけばおのずと価値ある製品やサービスが生み出せるというものである。

 5、機能本位
 VEでは、機能を思考の原点にして問題を解決する。右図のように、「現在のモノ」から「新しいモノ」を発想する方法を、「モノ本位のアイデア発想」という。VEはまず現在のモノから機能を抽出して整理する。また、抽出した機能の価値を分析する。この分析された機能をもとにアイデアを発想するため、「機能本位のアイデア発想」という。抽出された機能から自由奔放にアイデアを発想するため、思考を拡大させて創造ができ必要な機能を達成できる斬新な代替案を提案することができる。

 6、価値向上
 VEでは「価値」を機能とコストの要素で捉え、右図のような概念式(価値:Value=得られた効用の大きさ:Function/支払った費用の大きさ:Cost)で表す。
 価値向上には、同じ機能のものを安いコストで提供する(原価低減型)、同じコストでより優れた機能を提供する(機能向上型)、コストは少し高くなるがそれ以上に優れた機能を提供する(拡大成長型)、より優れた機能をより安いコストで提供する(革新製品型)の形態がある。したがって、VEは単なるコストダウンとは異なり機能とコストの要素で顧客の価値を向上させる技術である。

 7、機能的研究
 VEでは、「機能的研究法」と呼ばれる体系的なVE実施手順を活用することにより、機能本位の思考を徹底し、価値の高い製品やサービスを生み出す。右図のように必要な機能を達成させる「手段」は、数多く存在する。現状採用している手段より同業他社の手段の方が優れている場合は、他社の方が価値が高いといえる。機能本位のアイデア発想において、新しい手段が発明・発見される場合も多くある。
 VE活動により、価値の高い製品やサービスなどを追求し顧客満足度の向上を図ることで、自社の発展を目指していただきたいと念願する。

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