株式会社 RKコンサルティング
Registered Kindness Management Consulting Corporation


  【VE実施手順事例】
【2010年8月】
 1、実施手順@(VE対象の情報収集)
 
VE実施手順の詳細ステップ@が「VE対象の情
報収集」である。ここでは、「VE対象テーマに精通する」・「チームメンバーが共通の基盤に立つ」の目的のために、VE対象(図では懐中電灯)の使用上・販売上・設計上・調達上・製造上・コスト上などの情報を手順に従って収集する。

 
情報収集の留意点としては、「事実としての情報を収集する」・「制約条件を確認する」・「問題点を明確に把握する」があり、商品やサービスの価値を向上するためには、まず問題点が何かを明確に把握しなければならない。

 2、実施手順A(機能の定義)
 
VE実施手順の詳細ステップAが「機能の定義」である。ここでは、「機能を明確にする」・「機能を評価する」・「アイデアを出す」などの目的のために、VE対象から機能を抽出する。VE対象の構成要素(図では電球・スイッチなど)から「その働き・役割・目的は何か」と機能を抽出する。抽出した機能は、「光を出す」・「回路を開閉する」などと『名詞と動詞』で簡潔に定義する。名詞と動詞の二語を使って、「〜を〜する」と簡潔に表現する理由は、「VE対象の果たすべき機能が一つひとつ明らかにできる」・「だれにも容易に機能が理解できる」などのねらいがある。

【2010年10月】
 1、実施手順B(機能の整理)
 
VE実施手順の詳細ステップBが「機能の整理」である。ここでは、「対象テーマの果たすべき機能を明確にする」・「機能分野を明らかにする」などの目的のために、抽出した機能を『目的−手段』の関係で整理する。このようにして作成された図を、VEでは「機能系統図」といい、機能系統図は設計の考え方を客観的に示している。
 機能の関連づけは、「何のために?」という質問をして目的となる機能を追求する。また、機能系統の確認は、「どのようにして?」という質問をして手段となる機能を追求する。

 2、実施手順C(機能別コスト分析)
 
VE実施手順の詳細ステップのCが「機能別コスト分析」である。ここでは、「対象テーマの価値を評価するため、必要とする機能の達成に費やされている現行のコストを明確にする」の目的のために、機能分野ごとのコストを算出する。構成要素(部品)のコストが各機能にどれだけ関連しているかを明確にして構成要素(部品)のコストを各機能に配賦する。
 
機能別コスト分析の留意点は、できるだけ消費の実態に即したコストの配賦を行うことである。「この部品のこの加工は、どの機能分野と関連しているか」を明確にしてコストを配賦する。

【2010年11月】
 1、実施手順D(機能の評価)
 VE実施手順の詳細ステップDが「機能の評価」である。ここでは、「各機能分野ごとの価値の程度を評価するための基準を設定する」などの目的のために“あるべきコスト”(機能評価値)を設定する。機能評価値は、コスト低減の目標値となる。
 機能評価値の設定方法は、「実績価値標準」、『アイデア想定」、「機能の重要度比較」などの方法がある。「実績価値標準」は、必要な機能を達成するために費やすコストが最低となる値を、市場情報(自社製品、競合各社等)などから幅広く収集し、それらのコストを相互に比較して設定する方法である。


 2、実施手順E(対象分野の選定)
 
VE実施手順の詳細ステップEが「対象分野の選定」である。ここでは、「価値の低い分野を選定する」・「価値改善への動機を得る」の目的のために、改善する機能分野の優先順位を決める。優先順位は価値の程度(機能評価値/現行コスト)、コスト低減余地(現行コスト−機能評価値)を計算して順位を決める。右図では、「光を出す」機能分野が、価値の程度が最も低く(価値が低い)、コスト低減余地が最も大きい値となっている。価値の程度とコスト低減余地の順位が異なった場合は、コスト低減余地を優先して順位を決める。

【2010年12月】
 1、実施手順F(アイデア発想)
 
VE実施手順の詳細ステップFが「アイデア発想」である。ここでは、「特定の機能を達成するアイデアを生みだす」の目的のために機能系統図で整理した機能からアイデアを発想する。アイデアは、より上位機能から発想すると抜本的な改善につながるアイデアが発想できる。
 
アイデア発想法はいろいろな手法が開発されているがブレーン・ストーミング法では右図のような「4つの規則」を守って、集団の効果を生かし、批判厳禁で自由奔放にアイデアを発想する。

 2、実施手順G(概略評価)
 
VE実施手順の詳細ステップGが「概略評価」である。ここでは、「価値向上の可能性を探る」の目的のために発想されたアイデアを評価する。評価は技術面とコスト面の両面から可能性を確認する。
 技術面では必要な機能を技術的に達成できる可能性があるか、経済面ではコスト目標の達成に貢献できる可能性があるかを評価する。ここでは、少しでも可能性があるアイデアをできるだけ多く選択する。次のステップではアイデアを具体的に育てるため、ここでのヒントがどう考えても使えそうにないアイデアだけ落とすこととする。


【2011年2月】
 1、実施手順H(具体化)
 VE実施手順の詳細ステップHが「具体化」である。ここでは、「価値向上の期待できる代替案の作成」の目的のために個々のアイデアを価値の高い代替案に練り上げて行く。そのために、 概略評価されたアイデアを組み合わせ、「利点・欠点分析−欠点の克服−洗練化」の活動をねばり強く繰り返す必要がある。こうした繰り返しのプロセスを『具体化のサイクル』という。
 
具体化のサイクルを何度も回すことで価値ある代替案を作成するが、そこで検討される内容は今後の活動に大変有益な情報となる。

 2、実施手順I(詳細評価)
 
VE実施手順の詳細ステップIが「詳細評価」である。ここでは、「複数の代替案のなかから価値の向上が果たせる案を選択する」などの目的のために、選択された代替案の技術性・経済性の評価を行い実施に移す代替案を決定する。
 技術性の評価では、対象テーマに要求される機能・性能・安全性・法令などの評価項目を明確にし漏れなく評価することが重要である。経済性の評価では、代替案がもたらす経済効果を年間節約金額やVE投資倍率(投資金額と成果金額の比率)などを見えるように示すことが重要である。


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